岩井俊二監督にとって、日本の実写長編作品としては12年ぶりとなる映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』が公開となる。

舞台は東京。派遣教員の皆川七海(黒木華)はSNSで知り合った鉄也(地曵豪)と結婚するが、親族が少ないため挙式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野剛)に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子(原日出子)から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。苦境に立たされた七海に、安室は奇妙なバイトを次々と斡旋するようになる。結婚式の代理出席に始まり、次に紹介されたのが月給100万円という住み込みのメイドだった――

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』は、岩井俊二監督にとっては、日米カナダ合作映画『ヴァンパイア』(2012)以来の実写作品、日本の実写長編作品としては『花とアリス』(2004)以来約12年ぶりとなる最新作。

2012年のスカパー!などで放送された番組「マイリトル映画祭」のCMオーディションで出会ったという黒木華と岩井俊二監督。その後、黒木華主演映画の製作プロジェクトが企画され、岩井俊二監督自身が彼女をイメージした小説を執筆、映画化したのが本作『リップヴァンウィンクルの花嫁』だ。主人公の七海を演じる黒木華は、本作が映画単独初主演となる。

共演者には、七海に奇妙なバイトを次々と斡旋する安室役を綾野剛、七海が住み込みで働く屋敷のメイド仲間・里中真白役をCoccoが演じる。他にも原日出子、地曵豪、和田聰宏、金田明夫、毬谷友子、佐生有語、夏目ナナ、りりィといった個性豊かなメンバーが脇を固める。

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』は、岩井俊二監督のアジア各国での人気ぶりを受け、国内に先駆けて韓国、香港、台湾で先行公開されることも決定している。国内に先駆けてアジア3カ所で公開されるのは、実写邦画作品では初となる。日本での公開は2016年3月26日。

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